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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


そう言葉を紡ぐ杏寿郎の表情は穏やかで、更紗の意志を尊重してやりたいと心から思っているのだと誰が見ても理解出来るものだった。

「そうかい、そりゃあいいこった!選択肢を与えてやるのは俺も賛成だ!まぁ、受けてくれた方が俺としては嬉しいがな!柱稽古で実力もどんどん上がってんだろ?なんでも透明な世界がなんたらとか赫刀とか……姫さん何目指してんだ?」

杏寿郎につられて天元も穏やかな表情になっていたが、今は相変わらず何か事を起こす更紗に首を傾げている。

「次々と何かしら新しいものを身につけてくる度に俺も度肝を抜かれている!だがどれも鬼殺隊に有効なものばかりなので、柱として更紗は貴重な存在だと思っている!ちなみに透明な世界は何となくだが俺も到達出来たぞ!」

やはり痣者である杏寿郎は既に会得したらしい。
痣の他にも鬼に対する感情や、自分の成すべき事をしっかり見据えている者が到達しやすいものなのかもしれない。
となると柱全員が近いうちに到達するのだろう。

「お前ら俺が鬼殺隊抜けてからどんどん進化してんなぁ!なんか俺のところにも姫さん特製抑制剤届いたんだけど、俺も痣者になっとくべき?恐らくお館様の護衛にはつくと思うが……」
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