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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


「うーん、出来てる人はいると思うよ?悲鳴嶼さんあたりとか……あと痣出てる人なら俺たちと条件は一緒だし」

つまるところ行冥の他に杏寿郎や実弥も出来ている可能性が高いということだ。
現柱で半数は出来ている計算になる。

「さすがですね。私も負けないように頑張らなくては!こうなったら普段歩いてる時も見れるように」

「それはやめた方がいいね。今の状態だと怪我が絶えなくなっちゃう未来しか見えないから」

四半刻も意識を飛ばしているところを見られているのだ、そう思われても仕方がない。
胸に釘を打たれたような気持ちになるが、更紗も何も言い返すことが出来ずただ項垂れている。

何を考えているのか表情や態度ですぐに分かってしまう更紗は年上なはずなのに幼く見え、つい吹き出しそうになるのを必死で堪えた。

「そんなに落ち込むことじゃないよ?今は……ってだけで、慣れてくれば絶対出来るから。それに煉獄さんの継子を預かってるんだから、稽古以外で怪我を増やしても悪いし君は女の子だからね。治せるとはいえ傷を増やすのはよくないよ」

思いやりに溢れた無一郎の心遣いに感謝しながら、心の中で杏寿郎が自分に掛けてきそうな言葉を思い浮かべる。

(無茶をするなとあれほど言っているではないか!……うん、間違いなく言われそうなので無茶はしないでおきましょう)
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