第27章 艷仁知をしよう
「じゃあオレはボードゲーム系部活の賞品稼ぎにでも行こうかな」
『ほどほどにしなよー』
予算書が出ていないところをピックアップし、視線を再び前へと向けると会長と目が合いすごく微妙な雰囲気が生徒会室に流れる
どうしようと考えていると、携帯の着信音が鳴る。涼太からだった
「名前っち!」
『涼太、どうしたの?』
「紫原っちの着れる将校の服がないらしくて、どーしよー…」
そう言えば彼が着ていた服は特殊だったと思い出す。あたしじゃなくて別の人に相談してもいいんじゃないかと思うが振り先を探すのもめんどくさい
『すぐに行く。パソコン室開放されてるよね?
レンタルするサイトのHPから探そう。紫原も連れてきて』
「分かったっス!」
『じゃ、あとで』
征十郎と会長に一言挨拶をして、パソコン室へと歩き出す
最近部活では体調管理の記録ばかりしているから普段より歩いているんじゃないかと考えながら、涼太と紫原の待つパソコン室へと急いだ
『紫原の身長ってどれくらいだっけ』
「200ちょいくらいかなー」
「そんなでかいんスか!すごいっスね紫原っち」
サイズをその他から検索するとやはりじゅようがないのか他の衣装に比べレンタル料が高い。まあそもそも縁日自体が低予算だから衣装にお金をかけても大丈夫だろう
カタカタとパソコンをいじって2mサイズのものを探す。確か紫原が着ていたものはドレスだったため、探せば出てくるのはずだ
そう思ってドレスの所をクリックしてからサイズを指定すると、唯一着れそうなものがあった
「…ドレスっスか」
「え~オレドレス着るの?」
『多分似合うよ』
「じゃあ着る~」
紫原もこう言っているし良いかと、注文をする。これで問題はすべて解決しただろうかと。伸びをしてクラスに戻ると、今度は買い出しに行く行かないで揉めている