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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第15章 交流戦





「うお…来たぞ…最強…帝光中学校…!!」


翌週、テツヤのデビュー戦こと交流試合の日がやってきた

先週の出来事は虹村先輩が根回ししたのかシメたのか知らないが噂は流れることなく、お互い少しぎくしゃくしていることはあるがほぼ変わらない日々を過ごすことが出来ている


「ねー名前ちん、さっきからどーしてオレの後ろに隠れてんのー?」

『お菓子あげるから許して』

「おっけー、てかさー、やったことないトコもいくつかいるけど…
たいしたことなさそーじゃね~?」

「菓子を食うな紫原、苗字も与えるな」

『緑間厳しい』

「いや…だが油断はするな」

「つってもまあ…1年だけでも問題はなさそーだ!だからそんなキンチョーすんなってテツ」


青峰の言葉に紫原の後ろからテツヤの方を見る。彼の姿はまるでロボット…いや錆びたロボットみたいにギシギシと歩いていた


「…え?今何か言いましたか?」

「キンチョーすんなって、ったく頼むぜ1発勝負の昇格テストで合格したんだろ?」

「あれは開き直ってたと言うか…3軍でも外と練習試合はありましたがいつも応援でしたし、それがいきなりユニフォームをもらいしかもベンチ入り
そもそも試合に出るのは人生はちゅで…」

「噛むなよえっ!マジで!?初!?」

「ホントもー足だけはひっぱんないでよねーハー…」

「…まったくなのだよ」


会話が終わった瞬間に鳴り出す携帯、持ち主は征十郎だ

ディスプレイを見た彼が「灰崎です」と言うと虹村先輩が目に負えない速度で携帯をぶんどった


「灰崎ぃ!!テメェいまドコだ!!」


しばらくすると虹村先輩は舌打ちしながら電話を切ら


「寝坊して仮病だなあとでシメとけ、今回は特別キツくな」

「はい」


サラリと肯定する征十郎ともまだ少し関係がぎこちない

だが別に練習に支障が出ているわけでも、送迎や学校生活に支障も今のところ大して出ていないので誰も気が付いていないだろうと思っている





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