第13章 彼の誕生日と
第三者side
時は戻って彼らがショッピングモールから出てマフラーを身に着けた時のこと、苗字を見失った桃井は広いショッピングモールを探していた
興味なさそうにしていた青峰だが、急に「こっちだ」と言い始めたのでついていくと、高尾と一緒にいる苗字が発見される
「おお。マジで居た」
「青峰君!お手柄だよ!」
首元にはお揃いのマフラーを着けていて、どこからどう見てもカップルにしか見えない2人を彼らは離れたところで見守る
「もう少し近づけねーかさつき」
「これ以上近付いちゃうとバレちゃうかも」
「っち…ならしょーがねえか…」
なんとか彼氏が誰なのかを見ようとするが、何かが邪魔しているのかどうしても顔が見えない
向かい合って楽しそうにしている2人だったが、急に男性が苗字のことを抱きしめる
「ええー!」
驚いて思わず出てしまった桃井の口を青峰が塞ぐ。だが青峰も高尾を睨みつけているように見える
しばらく様子を見ていると駅の方へと向かってしまった
「…青峰君、今日はもう帰ろっか」
「さつき、オレ結局バッシュ買えてねぇんだけど
「あ…ごめん、忘れてた」
とは言えいるのはショッピングモール。駅も近いのでスポーツショップに行き無事青峰のバッシュを新調することが出来、彼らの尾行およびオフは終わった