第13章 彼の誕生日と
色々探したが良い物が見つからないあたしと高尾は、とりあえずお昼ご飯にとマジバに来ていた
休日のせいかにぎやかで混んでいるが、回転率が良いおかげで席は若干空いていた
「そいえば名前ちゃんバスケ部はどおー?」
『あー最近はね、選手の体調とか怪我の管理を任されてる』
「へー、すげえじゃん!じゃオレがどこ怪我してるか分かるわけ?」
『えー…ちょっと待って』
高尾の言葉に反応して、怪我や体調が悪い部分が無いかと目を見張る。難病経ったのか分からないが、高尾の肩が光って見えた
『肩、痛めてる?』
「すげー!よくわかったな!」
『ひどくなさそうだから、オーバーワークしなければ平気だと思う』
目に入れていた力を抜き、バニラシェイクを口に含む
寒いがこういうときにも冷たいものが飲みたくなるのは何なんだろうとどうでもいいことを考えていると、高尾がこちらをじっと見つめていた
「ていうか名前ちゃん、目がオレンジ色になってるけど平気?」
『え?』
「鏡あんけど見る?」
『うん』
ほれと言って手鏡を貸してくれる高尾。そう言えば彼もコミックの背表紙ではオレンジ色の目をしてなかったっけと今は確認することが出来ない記憶をよみがえらせる
話しが逸れたと思い、手鏡で自分の目を見るそこには綺麗なオレンジ色の目をした自分が居た
『ほんと、だ』
「だろ?そう思えば前に会った時より髪も茶色くなってね?染めた?」
『染めてない』
「じゃ傷んで来ちゃってんの?ヘアオイルとか買い行くか?」
いやむしろ髪が前世よりもサラツヤなんですけどもと思いながら、毛先をいじる
確かにどんどん茶色くなっていくそれは最終的にどんな色になるのだろうか