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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


「師範の罠だ」



罠?

え、鍛練で罠?



困惑する白藤をよそに冨岡が彼女を問答無用で背負う。



「出来るだけ日が当たらない所を通る…」

「…お願いします」



むにゅん。

冨岡の背中に白藤の柔らかい胸が当たる。


晒しも巻いたはずなのに、伝わる柔肌の感触に冨岡の顔に熱が集中する。



「行くぞ…///」



顔を見られていなくて良かった。


こうまで赤面している顔を彼女に見られる訳にはいかない。




昨日に引き続き笠を被った白藤を背負って、何とか頂上までたどり着いた。



「うわぁ、素敵な眺めですね」



木陰から眺めても見劣りしない壮大な景色だ。



崖縁に季節遅れの山百合が咲いている。

ただ、土壌が悪く、地盤が柔い。



普段はそんなことも気にしないし、そもそも行こうとしない。

ただその時は渡してやれば白藤が喜ぶ。

そう思ったのだ。



取れる、か…?



ぷち。

山百合を一輪手折る。



取れ…



ずる。

冨岡の足場の岩が崩れる。


これは、不味い。


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