第44章 薄氷＄

「最初は驚きましたけど…嬉しかったです…」

「そうか…」


頬を赤らめながら、白藤は続ける。


「あの…///」

「どうした？」

「続きを、したいのですけれど…///」

「………いいのか？」

「嫌だったら最中でも言います…それに、前にも…言ったじゃないですか…貴方じゃなきゃ、嫌なんです…///」



冨岡の裾を掴む白藤に問いかける。



「なら、何故…炭治郎と？」

「今、聞きますか？」

「あれは俺にとって衝撃だった…」



それは、確かに。

そうでしょうけれど……



「あれは……冨岡さんが胡蝶様と逢い引きしてると思って……」

「逢い引き？」

「本部からの帰り際に鏑丸様に噛まれるし、仕方がなく一人で慰めてたら、炭治郎君が来て…」



そう言えば以前にも、伊黒の蛇がと言っていたような…



「最初はちょっとからかっただけだったんですが、寂しくて…それに、刺激されるだけで反応しちゃって…///」

「………もういい」



どうやら二人揃って思い違いをしていたようだ。

それに、嫉妬をしていたのは俺だけではなかったという事だ。



「冨岡さん？」

「炭治郎や不死川が触ったところを消毒する…」

「消毒って…」