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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第44章 薄氷$


壁に凭(もた)れ、白藤は寝たふりを決め込んだ。



「眠ってしまったか…?」



やけに薄い湯着を着ている。

まるで湯屋使えの娘のようだ。



それに…

最近、隊服の下に着ていた下着も着けていないようだ。

所々、肌が透けている。



冨岡は白藤が起きていることに気づかない。



「………」



布団に運ぶにしても……

触って良いのだろうか?



髪がまだ濡れている。

このままでは風邪を……引くのか?
鬼は…?



真偽は分からないが、とりあえず手拭いを使い、白藤の髪を拭いてやる。

色こそ白いが、艶のある髪。

整った顔立ちに風呂上がり特有の肌の赤みとシャボンの香り。



「……なさい」



寝言か?


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