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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第44章 薄氷$


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村田さんに言われた通り、念入りに湯浴みに入ってみたけれど…



「こんなことで、冨岡さんが許して下さるのかしら…?」

髪を濡らしたまま、部屋で手拭いを使いながら、少しずつ乾かしていく。



「せっかくですし…」



効果があるかは別として、冨岡から貰った桜色の紅を唇にのせてみる。

湯浴み後だからか、いつもより赤らんだ頬、濡れたままの髪…



……やっぱり普通に謝るべきだろうか。

色仕掛け程度で動じるような人ではないし…



いつもの着物ではなく、湯着にしたのも村田の助言によるものだ。

彼曰く、いつもとは違う一面を見せてみるのがいいのだそうだ。



下着もつけるなとのお達しである。

実践してはいるものの、冨岡は鍛錬でもしているのか寝室に戻ってくる気配がない。



ふぅとため息を一つ吐いて、寝室の壁に凭れた時だった。



「白藤?」

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