第72章 乞い願う、光を求めて

くそ、くそ、くそっ!!


ここで動かねぇ訳にはいかなくなったじゃねぇか!!


不死川も一拍遅れて二人の後に続く。


「竈門！白藤を任せる!!」

「不死川様!!」



ダメっ!!

真っ向に向かって行くだけでは……



「舞山様!!どうか、人にお戻りください！」

「白藤!!お前は何を言っているのだ？」

「珠世様の薬の中に人間に戻す薬が入っていた筈です!!今ならば……禰豆子ちゃんの様に戻れるかも知れません！」


そんな……莫迦な……


「貴方はご存知無かったのでしょう……人の時程重だるい身体は加護に寄るものだという事を」

「加護だと……？」

「えぇ、貴方様には昔から、龍神様がついていらっしゃいました」