第72章 乞い願う、光を求めて

「……っ、……」


良いの？

私だけでなく、この二人も反逆行為と見なされるのでは……

白藤は唇を強く噛み締めた。


「あ……」

「大丈夫だ。俺は炭治郎を鬼殺隊に入れた時点で反逆者だからな」


今、その話持ってきますか！？


「もう……義勇さん、笑えないじゃないですか……」

「あぁ、そうだ。俺はどこまで堕ちても構わない」



白藤とならどうなっても構わない。



「冨岡？」

「煉獄、合わせてくれるか？」

「ああ、行くとしよう！」



煉獄と冨岡が二人で蘆屋道満に向けて技を繰り出す。



「炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり!!」

「水の呼吸 参ノ型 流流舞い!!」


煉獄を前に出しつつ、冨岡は死角を防ぐための技を繰り出す。


相手は鬼とは違うが、普通の人間だとも思えない。