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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 乞い願う、光を求めて


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二日後。


体調の回復した白藤は白くなった髪を隠すため、髪に布を巻いて家事をこなしていた。


この頃はまだ、日中でも肌が焼けることは無かったので、人目に気を付けてさえいれば、日中でも活動出来ていた。


白藤が市へ買い物に出かけた時、一人の男に出会った。


「そこの娘さん」

「私、ですか?」


笠を被って錫杖を握りしめているのを見る限り、男は修験者なのであろう。



「何かご用でしょうか?」

「少し、道を尋ねたいのですが……」

「道ですか?どちらまで、行かれるのでしょうか?」

「貴船の山の水神様を拝んでから、県境の山寺へ行きたいのですが、何ぶん土地柄が分からず……貴船はどちらでしょうか?」

「ここから貴船ですか……あら?」



会話をしていたのは、市のはずだったのに、二人以外の人はいつの間にやら居なくなっていて。


得体の知れない気味の悪さを感じて、白藤は一歩後ずさった。


「どう、なさいました?」


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