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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第72章 乞い願う、光を求めて


「産屋敷殿。居られますか?」



ちっ、忌々しい。



「今日は調子が良い。薬は不要だ」

「そうでしたか、それは喜ばしいですね」



何が喜ばしいのだ。


確かに活動できる時間が増えることは嬉しい事だが、彼女に負担はかけたくない。



「そういえば、白藤殿は?」

「体調を崩してしまったようでな。今は伏せっている」

「そうでしたか。であれば、回復薬を置いて行きますので」



貴様の薬など、宛になるものか。


舞山は内心で毒付きながら、薬師が置いて行った薬方を睨めつけた。


薬師が屋敷を出てから、舞山は眠る白藤の額に手を当てた。


どうやら熱は引いたようで、ほっと息をつく。


舞山はこの時、まだ気付いて居なかった。


陰陽師との会話には気をつけなければならないということに。


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