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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第70章 咲くは朱なれど散るは白


「私だって戻れたんだよ!!それはお兄ちゃんが最後まで諦め無かったからだもん!!」



禰豆子はボロボロと大粒の涙を流しながら訴えかける。



「それは……」

「私だって、いつ殺されてもおかしくなかった!でも、それを守ってくれた!お兄ちゃんも……冨岡さんも……そのおかげで、私は今、ここに居るの……」



誰よりも、禰豆子自身が痛感している。


変わらない兄からの愛情と支えてくれる人達からの信頼を。


だから……



「今度は私がお兄ちゃんを人間に戻す!それまで絶対に諦めない!!」



揺るがない意志を宿す瞳を見て、その場の皆が禰豆子の姿に炭治郎を重ねる。



この兄妹は……


愚かな程に、純真で、真っ直ぐで。



「ごめん、カナヲちゃん。俺に禰豆子ちゃんは斬れない……」



それに比べて俺は、なんて情けない……


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