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短編ごった煮

第10章 私と君の身長差/音也(うたプリ)


「ああ、うん……。分かってた。 ななしはそういう奴だった。他意なんてあるわけないよね。別に期待なんて……期待、なんて……」

遠い目になって何事かぶつぶつつぶやきだした音也は放っておくことにして、私は椅子から立ち上がった。

「それじゃ、私ももう帰るねー」
「えっ!?待っててくれてるんじゃなかったの!?」
「それでも良かったんだけど、音也見てる限り今日中に帰れるかどうか怪しいからさ……」
「あと少しで片付けるからちょっと待ってて!それで一緒に帰ろう!!」
「えー……」
「っ今すぐ!片付けるから!一緒に帰ろう!!」
「あー、うん。分かった。それじゃあ頑張って片付けておくれ」

何故だかやたら一緒帰ろうと食い下がられ最終的に折れてしまった。
それならそれとして、さっさと帰りたいから激励ついでに苦笑しながらその頭を撫でてみた。
さらさらの赤毛は中々にさわり心地がいい。
音也も音也で大人しいからついつい夢中でなでなでしてしまった。

「 ななし、も、止めて……」

そう真っ赤になってた音也に弱々しく止められるまで、私は思う存分さらさらの赤毛を堪能した。



因みにその後。案の定すぐには片付かず、見回りに来た林檎先生に「早く帰りなさいっ!」とプンプン怒られながら転がるように教室を出て二人仲良く帰宅したのだった。
あ、提出物は締切のばしてもらってました。






私と君の身長差
(これが、キスしやすい……)ドキドキ
「締切のばしてもらってよかったねー、音也」
「え!?あ、うん!」
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