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短編ごった煮

第1章 せめてこのぬくもりを俺だけのものに/ゲーデ夢(TOW2)


「……俺はお前からその言葉を聞きたかったのかもしれない」

どうしようもないと、そう分かった上で。ディセンダーが俺の望むままに答えてくれると分かった上で。
わざわざあんなことを言ってしまったのは、何よりディセンダーに俺の存在をその言葉で認めてもらいたかったからだろうか。

華奢な身体に手をのばし抱きしめれば、俺の背へと回された手が子供をあやすかのようにぽんぽんと断続的に優しく叩く。
伝わる温度が歯痒くもどかしい。
たとえ今だけは俺が全てを有するものだとしても、いずれどこかへ行ってしまうものなのだ、このぬくもりは。

ディセンダーは全てのものに平等で優しく、それ故に残酷であると俺は思った。
誰かが手に入れることなど決して叶うことがない存在なのだから。

ならば今だけでも。
ぬるい「幸せ」というものに浸り、刹那的に考えるのも悪くはない。
ゲーデ、と優しく俺の名を呼ぶディセンダーの声に。
俺はひどくいびつな笑みを作った。


せめてこのぬくもりを俺だけのものに
(本当はお前ごと欲しいんだ、ななし)
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