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短編ごった煮

第8章 あっという間に/沖田(銀魂)


「あ」

っと言う間とはまさにこの事か。
さっきまで真ん丸と可愛く私の手の中におさまっていたはずの苺大福が、消えた。

「道ばたでアホ面かいてこんなもん食おうとするなんざ、ななしさんも恥知らずですねィ」


その声に振り返るといましがた私が持っていたものだろう苺大福を片手に持ちニヤついてる沖田さんがいた。

一般庶民の私に真選組のそれも隊長という位置にいる彼が何故親しげに話しかけてくるかといえばちょっとしたゴタゴタがきっかけで知り合い、それとなく仲良くなったからだ。あれ、なんで私こんな説明口調なんだ。まあいいや。

え?何?と一瞬驚いたがすぐに沖田さんに苺大福を盗られたということに気付く。

隊服は着ているが頭にあのアイマスクをかけている所を見るときっとまたサボっていたのだろう。

私が苺大福を食べようと大口を開けいた事を指してアホ面と言ったのだろうけど、寝癖+変なアイマスクな沖田さんも十分アホっぽい。言ったら斬られかねないから口が裂けても言えないけど。

「…残念ながら私はそんな乙女らしい恥じらいを持ち合わせていませんのでね。それよりそれ返して下さい」

言いながら沖田さんの方へ、詳しく言うなれば苺大福の方へと腕をのばせばそれは高く持ち上げられて。

取り返そうと私も同じく腕を上げれば、悲しきかな身長差故に届かない。つま先立ちになってもそれは同じことで。あとちょっとなのに忌ま忌ましいこと。
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