第1章 協奏曲 ─concerto─
「…っつ///…ダメに、決まってるでしょ?」
その刺激に耐えながら、当然お断りする。
いくらここが、ホテルのペントハウスだって言っても、直ぐ隣にマンションや別のホテルもある訳で。
ちゃんと見えないようになっているとはいえ、声までは無理でしょ?絶対聞こえちゃうから…
「え~、なんでよ~?こんなになってるのにぃ?」
息を詰める俺の反応を楽しむように、智くんは指の先で、『おれ』の尖端を甚振り、茎を擦った。
「や、やめろっ、って…」
「どうしてぇ~?」
「いや…声がさ…」
「声ぇ~?声って~?どんなぁ?」
言いながら、茎を扱くだけに飽き足らず、空いていた手でお湯で緩んだ袋を優しく揉み込んだ。
「…ア…んぁ…」
我慢の限界が近い俺は、つい甘い声が漏れてしまう。
「ああ、そう言う声のことね♡」
……全く…
「智くん…中に、入ろうよ…」
「だって翔くん、もう、こんなだよ~?」
「だからさ、部屋に入って…」
「ここで、出してあげるよ…」
えっ??
「ほら、縁に座ってよ~」
そう言いながら、見かけに寄らない馬鹿力で俺の両脇を抱えて、風呂から出そうとした。
くすぐったいし、展開着いてけないし…
気が付けば、縁に腰掛けた俺の脚の間に、ニンマリ笑った智くんがいて…
俺の『おれ』は、期待値Maxで、夜空に向かって勃ち上げっていた。
「……いただきまぁ~す♡」
言うが早いか、智くんは根元を握って、おれの尖端をパクリと咥え込んだ。
「ああぁっ///」
その得も言われぬ刺激に、思わず腰が跳ねてしまった俺に、智くんは、
「翔くん、声。我慢しないと、聞こえちゃうよ~…ンフフッ」
と言った。
その後、唇を噛んで必死に声を抑える俺が、彼の口の中で爆ぜてしまうまで、たいして時間はかからなかった…
悲しいほどに、あっという間とでも言えばいいかな…