第2章 この国の住民とアリス
一面赤い薔薇の庭園の中でお茶会が始まった…
この紅茶…ローズの香りだ…
という事は、ローズヒップを使用した…
「この紅茶…おいしいですね…ローズですか?」
「そうじゃ!よく分かったな…スノウ」
紅茶ならね…
ケーキにも良く使うし…
「それにしても…茶菓子があわんのう…」
「そうねぇ…」
アリスとビバルディはケーキについて話している…
そう言われてみればこのケーキ…薔薇の香りが強すぎて紅茶との調和がとれていない…
「このお菓子を作った人って誰ですか?」
スノウが問いかけるとメイド服を着た顔無しの一人が出て来た…
何処かしら怯えている…
「そうじゃな…このケーキを作った者を…」
「「ビバルディ!!やめて!!」」
アリスとスノウが同時に叫んだ…
あれ…?私もアリスもそんなキャラだっけ…
だんだんと自分という存在に自信がなくなってくる…
でも、今は止めたいと思う…
するとアリスがとんでもない事を言い始めた←
「たっ確かスノウはお菓子作りが得意よね!」
あっえ~と…アリスさん?
確かにね…お菓子作るのは得意な方だけど…
女王様に言えるほどでは…
「おお!そうなのか?スノウ…早く言ってくれれば…」
「作ってみたら?スノウ…ねっ?ビバルディも食べたいでしょ?」
アリス!!だから私は…
「ああ、そうじゃな…」
ビバルディまで…
お菓子作りは人に食べてもらえるほどの出来では無いのに…
アリスはおいしそうに食べてくれてたけど…
2人の方を見る…
あ~これは、何か作るしかないようだ…