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待つ宵 揺らめく水面

第1章 花信風 滝澤 /平子



丈さんがお風呂に入っている間に明日の支度をして、ベッドも少し整えた。


丈さんはすぐ出てきて、、何故か上半身裸。
「暑い」


私、意識しすぎだ、、。
「お風呂入ってくるので、テレビでも見ててください」
「ん」


お風呂でちょっと冷静になって、やっぱり丈さんを泊めることになった事態は普通におかしいのでは?ってなって…


でも、少し嬉しくて、頭の中がぐるぐるする。
少し火照ってきて、慌ててお風呂から出た。

お風呂から出ると、丈さんはベッドの近くで座って新聞を読んでた。


白Tシャツ着てる…新鮮。


「お待たせしました…」

私が声をかけると、丈さんはいつもより少し柔らかい表情でこちらを見てて、私はやっぱり丈さんの近くに行きたくなってしまう。


丈さんの隣に座って、丈さんと一緒に新聞を覗く。
丈さんの腕がクーラーの風で少し冷たくなってる。


「…」

新聞を捲る手が止まったから疑問に思い、丈さんの顔を見ようとしたら、柔らかいものが唇に当たった。

「んっ…」

いつの間にか丈さんの腕が腰に回っていて、引き寄せられた。

今、丈さんとキスしてる…。


「ん…ちゅっ…っ」


丈さんはちょっと強引で、ベッドにお姫様抱っこで連れて行かれて、無意識に丈さんの首に私は腕を回していて、また唇が重なった。


部屋中に水音が響く。


丈さんのキスは口内を侵食していくようで、いつの間にか逃げ回っていた舌は絡められて、溶ける。


「ん、、はっ、ん…たけ、さん…っ」

息が続かなくて丈さんの胸を叩いた。

「…んっ、い、き、できなっ…」
丈さんが唇を離して私が酸素を取り込むと、
「…悪い…優しくする」
と、丈さんは艶っぽい目付きで言った。

「…ん、待って、丈さん…」

丈さんは私の首元を愛撫してゆく、こういうこと疎い人だって勝手に思ってたけどそんなことないのかな。


Tシャツは着たままなのにブラのホックがとれて、丈さんの手癖!!!

って動揺したのも束の間、胸を優しく触られて、私の頭の中は容量オーバーになってしまった。


丈さんが私の胸を、丈さんが私の胸を、丈さん、丈さん、丈さん、丈さん…

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