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待つ宵 揺らめく水面

第1章 花信風 滝澤 /平子




真戸先輩は驚いていたが、滝澤先輩は


「命令違反御免!」
と、第四隊が戦っていたであろう方向へ走っていってしまった。


戸惑っていた真戸先輩と目が合った。

嫌な予感がする…
真戸先輩…すみません…


「先輩…!!」


私も走った。こんなの本当は良くない。
場を乱す行動だって分かってるけど、そうしざるを得ない。
きっと、真戸先輩の為に滝澤先輩は亜門上等のとこへ向かってる。
私に出来ることなんて限られてるけど…でも…。


「三等!!!!」


真戸先輩の勘も当たる、、私の勘もあまり外れない…行くしかない。



走って、走って…やっとたどり着いたところは血の海だった。


先輩は宙に舞い、、その一瞬目が合った…。
「政道さん!!!!っっうう、」



亜門上等が喰種に切りかかる、私は政道さんの元へ走った…。
政道さんのことしか見えなくなってた…


「せ、せいどうさん、いや、うう、っ」
政道さんの手を握った。


「…」
政道さんが私の名前を呼んだ瞬間、ズブッズブ…、気付けば赫子が背中からお腹辺を貫いていた…。


「…」
政道さん、、政道さん…、。

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