第1章 花信風 滝澤 /平子
当日は混戦状態となった。
篠原特等と什造先輩は梟を、私は真戸先輩と、滝沢先輩と同じエリアの担当になった。
最初はCCGが優勢の流れだったのに、徐々に何かが変わっていって、
《緊急事態!!謎の喰種が出現し、第二・第三隊主力捜査官が無力化!!》
これにより、全てが変わった。
《緊急連絡!緊急連絡!》
《第四隊班長 亜門上等が交戦中!!》
《対象喰種は 半赫者ムカデ》
《第四隊班長、ムカデ交戦中にロスト》
·····
…
真戸先輩の動きが、おかしい。
それに滝澤先輩が気付いて声をかけてた。
《SSSレート 梟駆逐…!梟駆逐!駆逐完了》
《各隊残党を殲滅する包囲網はそのまま》
通信に周りの仲間たちはどよめいていた。
《梟がもう一体…本部より通達》
《包囲を一旦解除》
《クインケを持っているものは上へ》
「特等方のサポートへ向かうぞ」
真戸先輩は今回班長補佐を担っていて、本部からの指示にて梟討伐へ行こうとした。
「真戸…班長補佐! 私はムカデと対峙し負傷した可能性のある亜門上等を捜索したくあります」
と、滝澤先輩。