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待つ宵 揺らめく水面

第1章 花信風 滝澤 /平子





先輩のお部屋に着いて中に入る。
1DKのお部屋だった。

壁にはアカデミー時代の写真や家族の写真が貼ってあった。
亜門上等の記事まで貼ってある。
テレビの前には机が置いてあってその後ろにはベッド…。

ダメダメ、意識し過ぎてまた気を失いそう!!


先輩はスーツを脱いでハンガーにかけてる。
わ、わ、私どうしたらいいのかな。。
勝手に触るのもダメだろうし…


「その辺座ってろ、水持ってく」

「え、あ、自分で出来ます」
「いいから座ってろ」


先輩かっこいい…じゃなくて…え?どこに座ればいいのかな。
ベッドはダメだし、床?床だよね?
迷いに迷って机とベッドの間に座ってみた。


********


先輩がお水を持ってきてくれて…しかも、先輩の部屋着姿!!


「お前、ほら水飲めよ」
「あ、ありがとうございます」
「も楽な格好に着替える?」

「お、お構いな…」
ちょっと待てよ、これは先輩の服を私が着れる可能性が!?

「いいんですか?お借りしても…」
「おう、持ってくる」


先輩の服を、私が…!
お水を一口飲んで待機。


部屋着を持って先輩が戻ってきた。
先輩の顔を見上げると、先輩はちょっと目を逸らした。
「…先輩、ありがとうございます」
「おう」


あれ?なんか素っ気なくなった。
なんでだろう?

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