第1章 花信風 滝澤 /平子
什造先輩と、真戸先輩も挨拶をして報告会は始まった。
滝澤先輩はみなさんと話しながらイキイキと発言していて、うっとりしそうになるのを我慢。
私は今日は議事録を付けるのがお仕事なので、滝澤先輩を見ながら耳はみなさんの声を漏らさないようにPCに打ち込んだ。
やはり、実践を積んでる特等たちのお話を聞けるのはすごく勉強になる。
そんな中、真戸先輩と滝澤先輩の意見がわれた。特等たちは真戸先輩の意見を軸に動くつもりだ。
少し肩を落とした先輩が見えた。
会議が終わったあとは書類をまとめて、明日の会議に必要そうな書類を書類倉庫で調べていた。
読み込んでいると、
「ここにいたのか、今日どうだ?」
「!た、滝澤先輩!!」
書類を落としそうになるのをぎゅっと握りしめ、
「是非!!!!」
と叫んだら少し飽きれた笑顔をされた。
今日は2人ともお酒を飲んだ。
滝澤先輩は亜門上等のアオギリでの戦いについて語ってくれた。
すごいんだぞ~。って。
「亜門上等は私にとっての滝澤先輩です」
「お前は見る目ないなー」
「滝澤先輩はこの世にたった1人私の憧れの人ですもん♪」
「ほんと、はさ~、…CCGはすげーやつ沢山いるからお前に見放されないように頑張んなきゃなー」
「…そんなことあるわけないですよ?」
私は信じて欲しくて滝澤先輩の瞳を見つめた。
先輩ちょっとほっぺが赤い。
お酒弱いのかな…