• テキストサイズ

Attack 《気象系BL》

第6章 春の虹


「二宮、このあと予定は?」


相葉さんが外を眺めながら、たずねる。
時計の針はまだ二時だ。


「えっと……特には」


え。これもう帰れって言われてんのかな。


俺は焦った。
ランチをいただいて、お茶をご馳走になって。
確かにそろそろ、おいとましないといけないかな…。でもなんだか別れがたくて。フルフル小さく首を振っただけにとどめた。


………もう少しだけ一緒にいたい。


すると、相葉さんは、そんな俺の心を見透かすように、いい事思いついた、というように手をうった。


「じゃあさ、ドライブしよっか」

「ドライブ…」

「……嫌?」

「いえ!」



俺の反応にソッコー不安そうになった相葉さんを見て、俺は首がもげそうなくらい首を振る。


違うよ!夢かと思って、ぼーっとしちゃっただけだよ!


俺はドキドキしてきた。


ドライブだって?


相葉さんにそんな感情はまったくないのはわかってるけど、俺にしたら立派なデートだ。

嬉しくて叫び出しそうだ。
/ 725ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp