第15章 永遠
は…ぁ。
吐息と共に唇を離すとすずらんがオレを恨めしげに睨む。
その顔さえ可愛くて、まいってしまう。
「子供たちの前だよ」
「寝てるから大丈夫だよ」
抗議の声を無視して、今度は首に顔を埋めてペロリと舐める。
「んっ…!」
ビクリと跳ねてすずらんが離れようとするから、腰に腕を回して強く抱き寄せ「今だけ、オレだけのすずらんになって…」と耳元で囁く。
しばらく逡巡していたけど、すずらんがゆっくりオレの首に手を回して抱きしめてくれる。
しばらくその温もりを堪能してから、ヒョイと抱き上げて部屋を移動する。
「わっ、カカシどこいくの!」
「すずらん、声我慢できないでしょ。
オレもすずらんの声聞きたいし。
だから、ベッドか風呂場、どっちがいい?
すずらんが決めていいよ?」
耳元で意地悪く囁くと、すずらんが顔を真っ赤に染めて目を見開く。
「夜まで我慢…」
「できない」
すずらんの声に被せて否定すると、誘うように何度も口付ける。
「か…カシ…」
キスの合間に潤んだ瞳で名前を呼ばれ、理性の糸が切れる。
風呂場に行きシャワーを出すと、温まるまでの間にキスしながらすずらんの服を脱がせる。
乱暴に自分の服も脱ぎ捨てると、風呂場のドアを閉め、欲望のままにすずらんを抱く。
「すずらん、愛してる…」
荒い息づかいで囁くと、すずらんが透き通った目でオレを見て、「わたしも愛してるよ…」と幸せそうに微笑む。
その唇を奪い、吐息も、熱も、すべてを重ね合わせ、オレたちは愛し合った。