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【R18】Querer【創作BL】

第41章 進学


いよいよ合格発表のとき。
受験番号227番。

校舎前に張り出された掲示板。
多くの受験者や親御さんたちも来ており、あたりはごった返している。



「普通科は…」



掲示を見つけたがこの距離では文字が判断できない。
いつまで待ってても人の波がおさまらず、すみません、すみませんと人混みをかき分け、なんとか見える位置までやってくる。


227番、227番、227番…


心臓がバクバクする。
受験番号の紙は手汗だらけ。
合格してほしいけど、この波の人数だ。

自分なんて受かりっこないと思う反面、夢でも受かっていてほしい願望。
ここは自分で選んだ高校。
合格するために沢山勉強してきた日々を思い出し、応援してくれている父や通信の先生にも改めてお礼を言いたい。



「………!!」



目に止まった番号を何度も確認する。
217番と間違えそうになったけど俺の受験番号は227番。

227番で間違ってない。



「っ~~~」



やった!!!

夢じゃない。
俺の受験番号が並んでいる。
合格できた。

声にならない喜びを噛み締め、ほかの受験者に邪魔にならないように人混みを抜け出す。



(夢じゃないっ……。夢じゃないよね!!)



その日のうちにすぐ父と先生に連絡した。
死ぬ気で勉強してよかった。
父が通信教育を勧めてくれてよかった。
親身になって教えてくれる先生に出会えてよかった。

後日、合格通知書が届き、高校に行くという実感が少しずつ沸いてくる。



「今度こそ」



友達づくりをやり直したい。

きちんと卒業してたくさん思い出を作るんだと、今までの自分を打ち壊すため髪を染め、高校生活スタートに向けて意気込んだのであった。


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