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【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





角に向けて親しそうに微笑みかけており、

少しばかり眉間に力がこもる。





「角はおまえより年上なんだぞ?
許可もないのに下の名前を…」


「え?だって角さん、
っていったら助さんだろ?
そんな時代劇っぽい名前が肩っ苦しいし、
こっちの方が断然いいですよね!

ミナト~って、いう方が
響き良いじゃないっすか。ねっ!」


「だからって…」


「あ、いえ、主任。
俺は、どっちでも別に…」


「ほら、湊さんもそう言ってるし。
ウィンウィンじゃないっすかね!」





こいつ…。

自分が年下だということを
上手いように利用しやがって。





「なら俺も、湊くんって呼んじゃおうかな。
俺も仲間になっていーい?」


「あ、はい。それは全然」


「アキも湊くんと仲良くしたいんでしょ?
会社でいないの?
下の名前で呼んでる子」


「いるわけないだろ…」





同僚だって苗字呼びだ。

上司はあり得ないし、
部下だって…。


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