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【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





俺を見るなり、
挑発的な顔を向ける赤司。





「なにしにって、俺、
ここの派遣カメラマンとして来たんです。

今日はよろしくお願いしますネ」


「ああ。そうなのか」


「反応薄っ!
もっと言うことねぇの!?
驚いたとか、おめでとうでも一言いうとか!」





赤司はやたらと俺に突っかかってくる。

根っから嫌われてる感じはしないが、
好かれているという感じでもない。





「元気そうでなにより」


「そーだよ。
そういう一言が欲しかったんだよ…、
って俺のことバカにしてねぇか、それ!?」


「ユウ。頼む」


「はいは~い。
髪乾かしていくね。

赤司。
アキの会社の人なんだから
失礼しちゃダメだぞ」










「そこんとこは大丈夫。
ねっ、湊さん」





赤司の方が年下だというのに、

初対面相手に
馴れ馴れしく下の名前で呼んでいる。





あの数分のあいだに
それほど距離を縮めたというのだろうか。


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