• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





ユウは自慢げに
写真をおさめたフォトアルバムを持ってくる。





「これは今まで俺が
カタログにさせてもらった人たちで、
探して行けばアキがいるよ。

で、こっちがヘアカタログじゃないんだけど、
アキがモデルやってた頃の写真。

雑誌の切抜きとか、ネット広告とか…」


「えっ!?主任って
初めはモデルさんだったんですか!?」


「若い頃は、まあ…旺盛だったんだ。

高校ん時と大学生の時…、
お小遣い稼ぎとか社会見学のつもりで
やってた時期があるんだ」





モデルとして写真を撮られ、
自分でも知らないような一面を発見できたし

称賛されるのは気分が良かった。



モデル業と並行して
俳優業もセットになっていた事務所だったため
舞台稽古やら何やらやったことがある。

やるからには全力でやった。

けれど当初から
芸能界で食っていくつもりはなく、
大学でしっかり勉強して
会社で一人前に働くことを選んだのだ。





「じゃあ角くんが写真を見ている間、
アキのカット始めちゃうね!」


「結局そういう魂胆かよ」


「俺は二人いないからね~」





ユウは口を動かしながら器用に手を動かし、
伸びた髪を整えていった。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp