• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第35章 美容院







「えっ、湊さん魚座なの!?
てっきり水瓶座だと思ったのに。
外したぁ~っ!!」


「2月は当てられたけど
惜しかったね」


「勢いに乗れなかった。ちくしょう…。
2月の何日生まれなの?」





残念そうにする顔も何とも可愛らしい。
切り替えの早さも
魅力のひとつなのだろうか。

見た目はずばり
イケイケで格好いいはずなのに
年下で愛嬌の良さがある。



それに吊られて
タメ口調になってしまい、
赤司くんが跳ねて喜んでしまったため
治さずこのままでいることにした。





「湊さんって
兄貴から声掛けられなかった?」


「…写真?」


「そうそう!イケメンだから
兄貴の餌食になったんじゃないかって思って、
やっぱそうだよな!
湊さん、レンズ向けられると
ソワソワしちゃうタイプでしょ?」


「う、うん。
今更だけどどうして
引き受けちゃったんだろうって
後悔してきてる」


「ふーん…。
湊さんって可愛い系の
イケメンだと思うけどな」


「っえ」





自分相手に可愛いというワードが
飛び込んできて
思わず、赤司君の目を見てしまう。

嘘を吐かないような
透き通るような色をしていて、
ククッと笑われる。





「やっぱり可愛いな、湊さんって」



「っあ、あんまり年上を
揶揄うんじゃないよ」



「揶揄ってもないし
見下してもない。
ホントのことを言っただけ。
本人無自覚だけど
武明も、可愛いもの大好物だからさ。

赤ちゃんとか小動物とか」



「そ、そうなんだ…」





真剣に見つめられて
口説かれているんじゃないかと
内心ヒヤヒヤした。

赤司くんは悪気がない様子だから
普段から誰にでも
口にしているようなこと何だろうけど
若い子には要注意だ。



それにしても主任は
赤ちゃんや小動物が好きなのか。

戯れる姿を想像しただけで癒されてしまった…。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp