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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第4章 優柔と懐柔


『コナン君?』
シーーっ、と人差し指を唇にあてると「スマホを出して」と言う彼に素直に渡すと、金庫のような物に入れる。

「ついて来て」

『お邪魔します』と中へ通されると、いかにも博士な風貌の年配の男性がいた。
アガサ博士と紹介され挨拶をかわす。

(博士を紹介したかったの??)

関連性が分からなく"例の癖"で悩んでいると、奥から人の気配を感じたは視線を移す。
見知らぬ少女が出て来たのを何となく見つめていた。

「彼女が灰原 哀、で「あなたとは知人以上の仲と言えばいいかしら、ミスティー」
『…え?』

コナンと同じ年頃の少女に"ミスティー"と呼ばれる状況に混乱するはコナンに視線を移した。

「…彼女も"元"組織の人間だよ」
『え、組織ってこんなに小さい女の子もいるの?碌でもない!』

憤慨!と言わんばかりのに灰原の顔は驚いていた。
組織で出会った彼女は少なくとも感情を表にあまり出さず、人形のような表情で"彼"の傍にいた事を思い浮かべた。

「あ、あのさん…」
「信じ難いと思うけれど…ある薬「灰原!良いのか?」…この人は大丈夫よ」
『??』

二人のやり取りを文字通り頭に『??』を浮かべ見つめる。

「ある薬でね、身体が小さくなったのよ」
『へ??』
「あなたの記憶障害の話は聞いているわ。恐らく私が作った薬を使ったのね」
『…え?』

いきなり突き付けられた話はにわかに信じ難い内容だった。
それでも奥歯に"不自然な痕"がある事は日々の生活で気になっていたは否定する気もなかった。
ましてや少女がその痕の事など知る由もないだろうと。

顎に親指を唇に人差し指をあて少女を見つめる。
ふと視線をコナンに移す。

彼の普段の行いや言動には違和感があり、ふとした時にトーンが低くなる彼を思い浮かべた。
右手の人差し指を弾くように"ズビシッ"と彼に向けた。


『もしかして、コナン君も薬飲んじゃった!?』


の軽いノリで言い放つ言葉に、思わず固まる表情を隠せなかった二人。


『なーん…ちゃ…って…………』




「「…………………」」

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