第48章 陽光差す刻
杏(どうしようどうしようどうしよう…!!やだ…私このまま此奴に喰われて死ぬの…?そんなのいや…。でも、どうしたら…)
手元には武器もなければ、圧力によって指一本動かせない。
そんな杏がとった行動は──…
『私を喰ってもお前は不死身になんてなれない…!!無意味ね。時間の無駄よ。でも、こんなことしてるうちに私の仲間がお前を殺すわ!!』
虚勢を張ることだった。
しかし、無惨はそんな杏の虚勢をわかっているかのように鼻で笑う。
無「ふん。何とでも言えばいい。お前を吸収してしまえば分かることだ。」
『っ、』
その言葉と同時に吸収される感覚が突然速くなり、杏はその不快感に眉を顰める。
杏(やだやだやだやだやだ…!!っ、だんだん…感覚が遠くなっていく…。視覚が、聴覚が、嗅覚が、触覚が…。)
あんなに鋭かった杏の感覚が薄くなっていく。
その恐怖に心の中で必死に助けを求める。
杏(お願い…!!誰か助けて…!!)
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