第48章 陽光差す刻
そう察知し、必死に引きちぎろうとするも、甘露寺とは違い、腕力は大してない杏には不可能なことだった。
飲み込まれる最中、冨岡が弾き飛ばされるのが見える。
杏(冨岡さん…!!炭治郎くんは…!?)
身体半分が飲み込まれ、制限のある視界を必死に動かして辺りを見渡す。
そして飲み込まれる直前、倒れ込んでいる不死川の姿を見つけた。
『しな…!!』
──ゴプッ
その叫びは届くことなく、杏の体は無惨の中へと飲み込まれた。
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無惨は赤子のようにギャアアアと泣き叫びながら日陰を探してのたうち回る。
──…あと僅か。
絶対に逃がしてはいけない気持ちから輝利哉さまも懸命に指示を出す。
輝「日陰に入らせるな!!“落とせ!!”」
輝利哉さまの指示を受けた一般の隊員や隠の人たちが壊れた家の中から本棚を本ごと真下の方にいる無惨目掛けて落とした。
「どら゙ァア゙ア゙ア゙ア゙!!」
──ゴッ
鬼「ギャアアア」
「当たった…!!」
当たったことにより無惨の動きが一瞬止まり、胸を撫で下ろす隊員たち。