第48章 陽光差す刻
炭(放すな。手を、放すな。)
ここで放してしまえば、みんなの犠牲が無駄になる。
これまでどれだけの人が犠牲になっただろう。
この手を放してしまえば全てが台無しになってしまう。
炭(赫く、刃を赫くするんだ。)
無惨を止めるためにはもう1度刃を赫くしなくてはいけない。
けれど、片腕の自分の腕力では赫刀に出来ない。
炭(心を燃やせ。赫くなれ。頼む。)
必死に刀を握る炭治郎。
そこへ、彼の手より少し大きな手が炭治郎の握る日輪刀を共に握りしめた。
背中に感じる温かさと懐かしい匂い。
炭(義勇さん…!!)
炭治郎の右手と冨岡の左手が炭治郎の日輪刀を赫く染め始める。
無「ゴフッ」
赫刀になった途端、日光を浴びた事もあり無惨が吐血した。
──ジュッ
灼け始める肌。
激痛に叫ぶ無惨は懸命に逃れる術を探す。
鬼(瓦礫の下へ…!!いや…体を縮めれば一瞬で灼き尽くされる!!肉体を守れ。肉の鎧を!!)
その瞬間──…
冨(膨れ上がっ…!!)
体がどんどん膨れ上がり、まるで赤子のような姿へ変形した無惨。
──ドンッ