第46章 想いの連鎖
炭(ああっ…くそっ!!どんどん遠ざかる、追い付けない!!)
ここまで追い詰めたのに。
あと少しなのに。
炭(そんな…そんな!!負けるのか??こんな負け方あんまりだ!!みんなの命が無駄になってしまう。)
しかし、無惨はなんの躊躇いもなく炭治郎や柱たちを庇いながら盾となり死んでいった隊員たちの亡骸を踏みつけながら逃亡する。
炭(亡骸を踏みつけに…!!)
けれど“負ける”事が頭を支配していた炭治郎にとって、再び怒りの炎を燃やすのに十分だった。
──ヒュッ、ヒュンッ
背後に迫る攻撃の気配に無惨は急いで凪払う。
──ガガガッ
凪払ったものは無数の日輪刀。
振り向き様に無惨が見たものは、亡くなった隊員達の日輪刀を拾い、無惨へと投げる炭治郎の姿だった。
鬼(しつこい虫共!!払っても払っても纏わりつく!!今は斬撃よりも体深くに刀が貫通する方が危険だ。)
そう思い、炭治郎から投げられる刀を払うことに躍起になっていた無惨はもう一人の存在を疎かにしていた。
──ドギャッ
その衝撃に顔を歪める無惨。
そんな無惨の喉元を伊黒の赫刀が貫通していた。