第46章 想いの連鎖
し「しっかり処置しておかないと感染症になるかもしれませんからね。」
包帯を巻き直し終わり、右腕を三角巾で吊る。
し「これで大丈夫です。きつくないですか??」
時「はい。大丈夫です。じゃあ、行ってきますね。胡蝶さん、杏さんたちをお願いします。」
そう言って微笑む時透の視線の先には処置を受ける甘露寺と冷や汗をかきながら眠る玄弥の姿があった。
し「…えぇ。こちらはお任せください。そちらはお願いしますね。」
時「はい。」
そう言うと、時透は踵を返して走り出した。
その後ろ姿を切なげに見送るしのぶに珠世が彼女の肩を軽く叩く。
珠「大丈夫です。あそこには私たちの執念の結晶である薬があります。きっと、皆さんの力になるはずです。」
し「……そうですね。ありがとうございます、珠世さん。」
隠「胡蝶さま!!新しい患者さんたちが来られました!!」
し「今行きます!!……私たちは私たちの仕事を。」
珠「はい!!」
それぞれの戦場で戦いは続く。
夜明けまであと────────…