第46章 想いの連鎖
時「僕も現場にいたわけではないので詳しくはわかりませんが、戦場に行ったら伊黒さんが意識のない杏さんを抱えたまま無惨と戦っていました。そこから杏さんだけ連れて離脱してきました。頭からの出血がまだ止まっていません。」
し「…かなり出血しているようですね。意識を失う前の止血は間に合わなかったのでしょう。造血剤を使います。」
しのぶは時透の話を聞きながら全身を診ていくと、すぐに処置を決めて周囲に指示を出す。
隣で処置を終えた珠世が造血剤を準備し、しのぶが手早く止血を済ませる。
珠「胡蝶さん。」
し「ありがとうございます。」
しのぶは手渡された注射器を杏の腕に注射する。
し「これで暫く様子を見ましょう。出血は多いようですが、脈も呼吸も正常の範囲内ですから大丈夫でしょう。」
時「よかった…。ありがとうございます。」
し「いいえ。これが私の任務ですから。時透くんも応急処置しかしてないでしょう??腕見せてください。」
そう言いながら時透の失われた右腕に手を伸ばす。
時「すみません、ありがとうございます。」