第46章 想いの連鎖
それと同時に、誰かに蹴り飛ばされた。
──ガッ、ガッ、ガッ
無惨は直ぐに追い討ちを掛けるが、上手く避けられてしまった。
鬼「………死に損ないめ。」
──ドサッ
地面に倒れ込みながら自分を助けてくれた人の方へと視線を向ける。
炭(誰かが、助けてくれた…!!この匂い…)
まだぼんやりとしてるものの、炭治郎の視界が少しずつ戻り始めた。
炭(視覚が戻る…。)
そんな炭治郎の目に映る縦縞の羽織。
炭(この柄…。)
落ち着いてきた炭治郎は、お礼を言うため顔を上げた。
炭「伊黒さ…」
けれど、顔を上げた炭治郎が目の当たりにしたのは、顔面に引っ掻き傷のような無惨の攻撃を受け、両目が開けない姿の小芭内だった。
これには炭治郎も顔面蒼白になりながら口を開いた。
炭「伊黒さん、両目が…俺を庇ったせいで…!」
慌てる炭治郎に対し、伊黒は若干イラッとしながら言葉を返した。
伊「違う!もっと前にやられた。お前は人の事ばかりうるさい。」
炭「て、あれ!!杏さん!?」
跳んでいる伊黒の左腕に抱えられた杏の姿を見つけた炭治郎は伊黒と無惨を交互に見る。