第46章 想いの連鎖
涙が溢れて止められない。
誰も無惨の犠牲になって欲しくない。
そう想うのは愈史郎も同じだった。
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そんな愈史郎の想いとは裏腹に、炭治郎は窮地に陥っていた。
炭(技は繋げばいいってものじゃないぞ。心臓と脳を正確に狙わなきゃ…。もっと集中して、透き通る世界に入るんだ…。)
透き通る世界に入ろうとする炭治郎。
けれど、どんどん視野が狭窄していく。
炭(見えない…!!)
すぐにその理由も理解できた。
炭治(酸欠…!!)
呼吸の使い過ぎにより起こる酸欠が、炭治郎を窮地に追い込んでいた。
炭(落ち着け、匂いで捉えろ!!大丈夫だ、絶対できる、夜明けまで…)
何度だって死線を乗り越えてきた。
そんな炭治郎だからこそ、己を落ち着かせ、鼓舞し、再び持ち直そうと試みる。
けれど、限界を超えた体はそう易々と言うことを聞いてはくれない。
──ズルッ
炭(しまった、足元が…。)
体力の消耗により、綺麗に着地出来なかったため足元を滑らせてしまった。
そんな炭治郎目掛け、襲い来る無惨の攻撃。
──ズシャアアアッ