第46章 想いの連鎖
村「血清打ってないの、我妻と猪と栗花落さんと花柳さんと佐々木さんの5人だよなぁー!?こここれ頼む!!」
そう慌てながら渡された血清を見た後藤は困惑しながら聞き返す。
後「なんスか、これ??」
そんなドタバタする村田たちの一方、愈史郎は柱の治療に取りかかっていた。
愈「悲鳴嶼、聞こえるか悲鳴嶼!!」
呼び掛けても応答はない。
悲鳴嶼の意識の有無を確認した愈史郎は、慌てて切断された足の止血に取りかかった。
愈(まずい…足はまずい…。仮に意識が戻ったとしても、失血と平衡感覚の欠如で戦うことなど不可能だ。)
悲鳴嶼は鬼殺隊一の強者。
そんな彼が戦闘不能になってしまったという事実に愈史郎は戸惑いを隠せないでいた。
愈(50分以上残してコイツがやられるとは…炭治郎1人では無理だ…。)
そんな脳裏に浮かぶのは笑顔を浮かべる愛しい人の姿。
愈(あそこに花柳と佐々木が転がっているということは珠世様は胡蝶しのぶのところにいるはずだ。大丈夫だ。鬼はそう簡単に死なない。……珠世様。)
そのまま、想いが自然と声に発せられていた。
愈「炭治郎を守ってください…。何とか、守ってやって下さい。お願いします…。」