第45章 繋がる記憶
し「薬は複数の掛け合わせにしましょう。分解されることは前提で進めるべきです。」
頭の回転が早く、機転も利くしのぶならではの提案。
し「1つ目は人間に戻す薬。そして、それが効かなかった場合…残った薬がより強力に作用するよう細工をします。」
そして、再び顕微鏡を覗き込むしのぶは薬の出来具合を見ながらニヤリと口角をあげた。
し「2つ目は老化の薬が望ましいですね。珠世さんが作った“これ”なら、1分で50年…無惨を老いさせる事が出来る…。」
しのぶの言葉を聞いた瞬間──…
無惨は今までに無いほど大きく目を見開いた。
鬼(老化!!そうか、私は老化し続けていたのだ。老化の進行を喰い止める為に私の力は削がれ、柱含め“この程度”の鬼狩りの始末に手こずった…。)
自身のとんだ失態に、無惨の思考はどんどん駆け巡る。
鬼(珠世が私に薬を使ったのは何時間前だ??4時間…いや、5時間近く前…。薬が効き始めるまでの時間を差し引いたとしても、3時間以上作用していたと思われる…つまり私は…“9000年老いている!!”もっと早く気づくべきだった。頭髪の色が戻らないこと…)