第44章 反撃の狼煙
村「炭治郎!!頑張れ、戻ってこい!!炭治郎!!炭治郎!!夜明けが近い!!炭治郎、無惨倒しに行こう!!ここまで追い詰めたんだ!!一緒に倒そう!!」
懸命に炭治郎!!と呼びかけ続ける村田。
けれど、脈をみていた愈史郎の表情は曇ったまま。
愈(脈が弱まる…駄目か…。)
そんな愈史郎の表情を読み取った村田はそれでも懸命に炭治郎へ呼び掛けた。
村「無惨が逃げちまうぞ。早く行かなきゃ…」
その瞬間、
──ギシィッ
辺りに突然奇妙な音が聞こえてきた。
当然この音に慌てる村田ともう1人の隊員。
村「なっ、何だこの音…!?」
「!?」
──ギシッギシィッ
そんな2人に対し愈史郎は冷静なまま答える。
愈「刀だ。」
「「えっ!?」」
──ギシギシギシッ
そしてメキッと刀の鳴る音と同時に炭治郎の目が開かれた。
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その一方──…
無惨との戦いを遠くから見守っていた隠の後藤は人数も増え、柱達は刀を赫くし、無惨へ反撃する彼らを見てドキドキと胸を高鳴らせていた。
後(す…凄い!!これ、もしかしていけるんじゃないのか??夜明けまで保つかも…遂に無惨を倒せるんだ…!!)
悲願達成を間近に感じて目頭が熱くなる。