第41章 復活
愈「無惨、お前はこの世で最も重い罪を犯した。珠世様を悲しませた。……後悔して跪け!!」
状況が分からない炭治郎たちは城の揺れに顔をあげた。
炭(城全体が揺れてる…いや、撓んでる…!?)
そんな中──…
愈史郎は1人涙を流しながら無惨へと叫んだ。
愈「今からお前を地上へ叩き出してやる!!」
──ベンベンベン
無限城の景色がぐるぐると変わりながら地上へ向かって上がり出す。
物凄い速さで急上昇する城の圧に、甘露寺は顔を歪めながら心の中で1人大騒ぎしていた。
甘(ウキャーーーーッ!!移動圧が凄いわ!!潰されそう!!でも、何とかして攻撃しなくちゃ!!無惨が目の前に居るのよ!!)
そう思いながら、無惨へ目を向ける。
──ゴゴゴゴゴ
思ったように物事が進まない苛立ちから、牙を剥き出し怒り狂ったような表情の無惨。
こんな鬼の姿を見て、怯まない訳がない。
甘(こわぁぁーーっ!!ホント怖いあの人、今まで私が見たどの鬼より怖いわ!!間合いに入らずんば即死せよ!!みたいな!!怖くて語彙がおかしくなっちゃう!!悲鳴嶼さん早く来てくれないかしら。急いで来て欲しいわ、心細いから!!謎の協力者、鬼少年愈史郎くんの“柱みんな死んだふり”作戦もおじゃんだわ!思ったより冨岡さん達が危なかったの、ごめんね…!!)