第41章 復活

床へ下ろされた炭治郎は伊黒の毒吐きに怯むどころか、涙をポロポロこぼしながら2人の無事を喜んだ。


炭「伊黒さん…良かった…生きてる…甘露寺さんも…！！」


自身の無事を心から喜んでくれる炭治郎。
　

そんな彼に対し、伊黒は相変わらずの態度で言葉を返した。


伊「他人より自分の心配をしたらどうだ？」


炭「！！」


伊黒の言葉に、ハッとする炭治郎。


そんな鬼殺隊の様子を見ていた無惨は、みるみる表情が崩れていく。


鬼（何故、殺した奴等が此処にいる？どういう事だ…鳴女。）


鬼の感情や視覚を読み取る事が出来る無惨。


先ほど、確かに鳴女の視覚によって始末したと連絡が届いた。


けれど、連絡を受けた2人の柱は大きな怪我も無くピンピンしている。


これには、無惨も声を荒げた。


鬼「何をしている鳴女！！」


──ﾍﾞﾝｯ


無惨が荒ぶる一方。


鳴女の背後には愈史郎。


そんな、鳴女の目には愈史郎の血鬼術。


そして、愈史郎の指が鳴女の脳へ入り込んでいた。


愈「何をしているかだって？？操っているんだよ。この女の視覚を。」


それと同時に、無限城全体が軋み出す。


──ｶﾞｺﾝｯ