• テキストサイズ

御伽桜

第4章 恒例パーティー! レオナ裏


『皆さん、飲み物はわたりましたね?それでは、今年も新入生歓迎パーティーを開催します!』

全寮生が集まって毎年行われる歓迎パーティー。それぞれの寮のモチーフでドレスアップすることが決まっている。式典服とはまた違うので、特にポムフィオーレは毎年こぞってドレス自慢をしている。

『やぁ、メグ。今年も素敵なドレスだね』
「ありがとう、リドル。」
『お!今年もマジカメ映えするねー、一緒に撮ろ!』
『おいおい、もっと他に言うことがあるだろ』
「ハーツラビュルの上級生こんなにつかまえてたら大変だね」
しばらく話しているとラギーとジャックがやってきた。

『やっぱバックれたっすねー』
『あ、メグ。わりぃ、レオナさん見なかったか?』
「レオナ?またいないの?」
『そうなんすよ。寮長からの挨拶あるから捕まえとこうと思ったらもういなかったんすよ』
「まったく、じゃあ探しとくね」
『助かるっす!』
『悪いな』

そう言うと2人はまた人混みに消えていった。

「じゃあ、ちょっと困ったライオンさん探してくるね」
『君も大変だね。僕も見かけたら捕まえておくよ』
「うん、ありがとう」

ーーーーーーーー

「やっぱりここだった。ラギー達が探してたよ」
『あ?んなの知るか』
「寮長の挨拶はサボったら後輩に示しがつかないでしょ」
『んなの、入学式でもやったじゃねーか。毎年面倒くせぇ』
「留年するのが悪いんでしょ?」

メグとレオナは同級生だ。当然寮長も一緒にやっていた。なので卒業するまでは探しに行くのはメグの役目だったのだ。なのでレオナが行きそうな場所は大体把握していた。

「もー、ジャケットもシワになるよー」
『あとでクリーニングに出すんだから問題ないだろ』
「ラギーがね。ほらー、行くよー」

レオナがいたのは大食堂のすぐ近くの部屋だった。ラギー達は見つからないように遠くに行ったと思ってここは探さなかったようだ。
ソファとテーブルだけがある部屋。何に使われていた部屋かわからないが、そんな場所はいくつもあるのであまり気にしたことはなかった。

「ねーねー、デザートなくなっちゃうよー」
『じゃあお前だけ行けよ』
「レオナと食べたいー」
『……』
「じゃあ、わたしがサバナクローの挨拶代わりに出てくるからねー」
/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp