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紅い狼【BLEACH】

第3章 悪夢ノ始マリ


『喜助さん!』



『夜一さん!』



『テッサイさん!』





「いやぁ、もう10歳デスかぁ」



胡座をかきしみじみとする浦原



「2年か…早いのう」



猫の姿で壊牙を見つめる夜一



「2年でこれほど大きくなるのですね」



正座で茶をすする握菱



『今日はねぇ、そこで青のお花見てきた!』



「どんな花デス?」



『小さいお花がギュッてなってるお花!』



「あぁ、紫陽花の事ですかね?」



「梅雨明けじゃしのう」



『あじさい?あじさい、ワタシあじさいすき!』





「……急ですみませんが、壊牙、お話がありまス。聞いてくれますね?」





『………うん。』





何かを察した様に浦原の前に正座する壊牙





「壊牙、暫くはここに居て下さい。外に出るのは止して欲しいっス。何故か……分かるっスね?」



『……うん、探してる、ワタシを。』



『ワタシが、…黒い人達を殺したから?』



「ええ、そうでしょう。壊牙の霊力が今までに増して急激に上昇してるんス。それを感知したんでしょう。」



『………喜助さん、夜一さん、テッサイさん、ワタシみんなのこと好き。ずっと好き。」



3人はその言葉に目を見開く



「まるでもう会えぬかのような口振りじゃのう?」



「壊牙サン、今はアタシ達が親代わりなんス。親が子を見放すとでも?」



「大丈夫。ワタシね、ワタシ………



































黒くなれるの』





「「「!!!?!?」」」



「死神に?馬鹿な!そんな事がある筈なかろう?!」



『ほんと。ワタシ、ウソつかない。』





そう言う浦原の杖の先を己の額に突く

すると魂魄と本体が分離した





「「「!」」」



「因果の鎖が、ナイ…!?」



「嘘じゃろう??まさか、そんな事が…」



『……ワタシ、へん?バケモノって言う?』



「……いいや、驚きましたが、アナタを離す理由にはなりません。」


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