第117章 有馬にて
尻をやんわりと撫でてから引き寄せると、ナカで一物がぐぐっと鎌首を擡げる。
「っ…やっ、もう…」
「……もう無理、か?」
慌てて身を捩り、身体を離そうとするのを押さえて腕の中に閉じ込めると、額にちゅっと口付ける。
「……はい」
素直に頷き、恥じらうように顔を埋める姿に堪らなく欲を煽られるが、くったりと力の抜けた身体を再び揺さぶるのは気が引けて……
いまだ硬さを保ち、ナカに埋まったままだったモノを名残惜しくもずるりと引き抜いた。
「っ…ぁっ……」
抜いた拍子にどろりとした白濁が流れ落ちる。朱里の白く張りのある太ももを伝ってねっとりと垂れていく様は、酷く淫靡で艶めかしい。
「ご、ごめんなさい…出ちゃっ…」
「構わん」
頬を朱に染めながら慌てて膝を閉じようとする朱里を制する。
この体勢で抜けば溢れるのは想定内であったし、我ながらいつもより多く出た自覚もある。
「身体は…大事ないか?」
互いに身体を清め、寝衣を整えながら問うと、朱里は気まずそうに顔を伏せる。
「…大丈夫です」
そう言いながらも、朱里はどこか落ち着きなく視線を彷徨わせている。布団の上に膝を揃えて座り、少し皺が寄った敷布にぎこちなく触れている。
「……何だ?」
「何だか…その、結局、私ばかりシてもらったような気が…信長様は…その…」
「天にも昇る心地だった」
「なっ…」
信長は、しれっとした顔で冗談とも本気とも分からない台詞を吐く。それを聞いた朱里は一瞬で耳まで真っ赤になり、言葉に詰まる。信長はその様子を面白そうに眺めながら、寝衣の襟元をゆったりと寛げた。
「ま、また、そのような戯言を…」
「戯言ではない。本心だ」
さらりと返され、朱里はますます言葉に窮する。あまりの落ち着かなさから、無意識に指先で布団の端を摘み、きゅっと握り締めていた。
「私が…信長様を癒して差し上げたかったのですが…」
「癒されたぞ」
「で、でも、結局、信長様に動いてもらって…お身体も、休めてほしかったのに…」
「乱れる貴様を下から眺めるのも良かったが、やはり受け身でいるのは性に合わん」
「それは…信長様らしいですけど…。それでも…あまり無理はしないでください。せっかく静養に来たのですから」
「あの程度、無理のうちにも入らぬが…まぁ、よい」