第12章 SN 7 奇病/切甘
N Side
俺は15歳で天使病を発病した。
初めはインフルエンザとお医者さんから言われていたが10日ほどたって熱がおさまったと思ったら背中に違和感を感じた。
そんなことをお医者さんに伝えるといきなり顔が青ざめだして
医者「至急、五十嵐国立病院に入院を、」
と言われた。俺の母は事情を聞いて泣いていた。
だって次の日から俺は強化ガラスの中の真っ白な病室で過ごすことになったから...
最初はすぐ治るって思ったんだ。
そう思っている間に月日が流れいつの間にか5年たっていた。その頃には母はもう来なくなっていた。
当たり前だよね。俺が悪いんだよね。神様からの天罰だ。
そう言いながら毎日、毎日泣いていた。
そんな時に出会ったのが研究医の翔くんだった。